国宝指定ご祭神
宇佐神宮
〒872-0102 大分県宇佐市大字南宇佐2859
主祭神は上宮・下宮双方に祀られています。が、主神は一の御殿「八幡大神」なのですが、本殿の主神の位置には八幡大神より古くから土着の神様である二の御殿「比売大神」が鎮座しておられ、その理由は謎だそうです。
八幡総本宮「宇佐神宮」 境内は史跡として指定 本殿の3棟は国宝指定ご祭神(主祭神)
一の御殿 八幡大神(はちまんおおかみ)「誉田別尊(応神天皇)」
二の御殿 比売大神(ひめおおかみ)「多岐津姫命・市杵嶋姫命・多紀理姫命」
三の御殿 神功皇后(じんぐうこうごう)「息長帯姫命」
570年頃に、一つの体に8つの頭を持ち、鍛冶仕事をする翁がいると言う噂があったので、大神比義(大神氏の祖)が見に行くと、かわりに金色の鷹がいたそうです。
「誰かに姿を鷹に変えられてしまったのか」と聞くと、今度は金色の鳩となったそうです。
これは、「神」だと知り、数年かけて(穀を絶つこと3年)祈り続けたところ、ついに三才童児に姿を変えた譽田天皇廣幡八幡麻呂(応神天皇)が現れ、我が名は「護国霊験の大菩薩」と託宣があったとされています。
その後、725年に宇佐亀山に一之殿、4年後に二之殿、823年に三之殿が造営され現在の本殿が完成したそうです。
時代は奈良時代から平安、鎌倉、室町を経て安土桃山の戦国時代には豊後の大友宗麟と中国地方の大内氏(後の毛利家)との戦に巻き込まれ、社殿が消失したりしたそうです。
その戦では、大友を打ち破った毛利側に軍配が上がるも、後の「大寧寺の変」で家臣の謀反により大内家が滅亡し、再度大友家によって焼き討ちに合う等しているようです。
豊臣秀吉時代には、九州平定後、毛利家、ついで黒田家が進駐したそうです。
南中楼門(県指定有形文化財)
神社は全国に約11万あり、八幡さまは最も多く4万600社があります。
ここ宇佐神宮はその「総本宮」となります。
参拝方法が少し異なり「二拝四拍手一拝」が作法となっています。これは出雲大社も同じですよね。何か共通点があるかもです。年間150万人が参拝に訪れるそうです。
ちなみに、日本三大八幡宮はといえば、京都府八幡市にある「石清水八幡宮」、神奈川県鎌倉市にある「鶴岡八幡宮」だそうです。
飴も有名。宇佐神宮のお土産に「宇佐飴」があります。この宇佐神宮の門前でしか売られていないそうで、珍しい飴だそうです。
白い飴ですが、触感はミルキーの柔らかい版です。この飴は、まだ応神天皇が母(三の御殿 神功皇后)のお腹の中にいたころ、世は乱れ、戦いに明け暮れていた神功皇后が母乳の代わりに与えた飴だそうです。
構ってあげられない我が子に対する愛情の粒。恐れ多くも一粒食べてみたいと思いませんか。
西大門前
ここ宇佐神宮は、相撲の神様がいると言うのも有名で、大分県宇佐郡天津村出身昭和時代の横綱「双葉山」が69連勝の記録を作りました。
現在も白鳳が2位の63連勝。如何に凄いかわかりますよね。
他にも、樹齢800年のご神木があり、「一周回って木に触れると願いが叶う」とされています。某超有名アーティストEX○LEのメンバーも参拝したとか。
下宮
お札やお守りを売っていらっしゃる方に聞いたら、「必ず、上宮・下宮とも参していらっしゃいませ」と申し伝えられました。「片参りとなってしまうから」と言う理由。
また、「願掛け地蔵」というお地蔵様がいらっしゃいまして、「一生涯で一度だけ願いをかなえてくれる」お地蔵様。
願いを叶える条件はただ一つ、「願掛け中は誰にも見られてはいけない」だそうです。結構難しいなぁ。
他には、「夫婦石やハート形をした石」もあるそうです。是非探してみてください。
最後に、10年に1度だけ解放される「呉橋」があります。曲線の美しい形状で、重要文化財にも指定されているそうです。珠色とモスグリーンが更に映える空間ですね。
2017年からは、公益社団法人 宇佐青年会議所等の主催で、宇佐神宮マラソンも開催されています。
コースは2㎞・5㎞・10㎞とハーフマラソン。令和1年12月1日に開催されていますね。
手水舎一つとっても、大変綺麗で、この広大な敷地を清掃するのは相当大変な作業だと思います。
神の橋を渡ると、大きな鳥居が目前に現れます。
この鳥居も、他とちょっと違って、両の柱の末口付近には台輪というそう装飾がありますが、黒色で装飾が施されています。他ではあまり見ることはないですね。
また、中央付近には神額や額束というものがないのも特徴的です。
奈良時代、我が国は当時の法律に乗っ取った建設を進めていましたが、東北地方の(蝦夷)と南九州地方(隼人)はその枠組みに組み込まれることに強く抵抗を見せ、その反乱を封じ込める為、八幡神を神神輿に乗せて参加したそうです。
その隼人との戦で多くの殺生を悔いた八幡神が仏教に救いを求めたことが、今日の神仏習合の始まりと言われているようです。
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